本業の営業マンとしてのスキルと人脈を最大限に活用し、副業で収入を増やすことに興味はありませんか?
副業で営業代行を行うことは、本業の経験を活かし、あなたのキャリアと収入をさらに向上させるための有効な手段です。
この記事では副業で営業代行をする際の、
- 法的な制約
- 始め方
- メリット・デメリット
- 具体的な手順
- よくある質問への答え
上記のような、営業マンが副業として営業代行を始めるために必要なすべての情報を解説します。
あなたの営業力をフルに活用して、副収入を得るチャンスをつかみましょう。
そもそも営業(会社員)の副業は許されるのか?
「副業を始めたいけど、許されるのだろうか?」
その疑問、営業職のあなたなら一度は抱くはずです。
副業の許可は、法律とあなたが所属する企業の規定によります。
法律の面と会社規則の面、両方を理解して、逆風にさらされることなくスムーズに副業に取り組むための準備をしましょう。
法的な観点
まず法的な観点から言えば、労働基準法によると副業そのものは禁止されていません。
しかし、本業に支障をきたす行為や、自身の本業と競合する業務は避けなければならないという規定が存在します。
これは「競業避止義務」と呼ばれるものです。
競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)は、入社時の誓約や就業規則に含まれる競業禁止特約によって定められ、所属する企業の不利益となる競業行為を禁ずるものです。義務に違反した場合は、退職金の支給を制限したり、損害賠償を請求したり、競業行為の差止めを請求したりといった処罰を取り決めているところもあります。
引用:競業避止義務とはなんですか?|人事のミカタ
自己の利益を追求するために副業を始める前に、この原則を理解しましょう。
会社規則の観点
次に会社規則の観点から見ると、現在、副業を許可する企業は増えています。
しかし、まだまだ副業禁止の企業も多いのが実情です。
あなたが所属する会社の規定を確認し、副業が認められているかどうか、先にチェックしてください。
副業許可の企業でも、事前に申告することが求められる場合がほとんどです。
規定を無視すれば、最悪の場合、解雇の原因となりますので、注意深く行動するようにしましょう。
副業での営業代行とは?
副業で営業代行をするとは、具体的にどのような仕事をし、どのような報酬を得ることができるのでしょうか。
営業代行の役割と報酬形態を詳しく見ていきましょう。
営業代行の仕事内容
営業代行の仕事内容とは、クライアントから依頼された営業活動を代わりに行うことです。
これには新規顧客の開拓、既存顧客との商談、商談のフォローアップなどが含まれます。
営業経験を活かして、自身の時間とスキルを最大限に使って収入を得ることが可能です。
また、自分の専門分野や得意な商材に対する営業だけでなく、新たな商材や業界にも挑戦することで新しいスキルや知識を身につける機会もあります。
営業代行の報酬形態
営業代行の報酬形態は主に2つあります。
1つは固定報酬で、決められた業務を遂行することで得られる報酬です。
もう1つは成功報酬で、成果に応じて報酬が変わるタイプです。
成功報酬の場合、自身の努力やスキルが直接報酬に反映され、大きな収入を得るチャンスがあります。
しかし、その分リスクも大きいため、自身のスキルや時間管理能力を正確に把握することが求められます。
営業マンが副業で営業代行をするメリット
では、営業マンが副業で営業代行をする際の具体的なメリットを見ていきましょう。
主なメリットは下記の通りです。
- 本業のスキル・人脈を活かせる
- アップセル・クロスセルの機会が増える
- 初期費用がかからない
- 新しい知識・人脈・スキルが身に付く
本業のスキル・人脈を活かせる
本業のスキル・人脈を活かせるというメリットは大きいです。
営業マンとして培ったスキルや人脈は、副業での営業代行に活かすことができます。
既に信頼関係を築いている既存のクライアントに対して新たな商品やサービスを提供することも可能で、顧客満足度の向上につながります。
アップセル・クロスセルの機会が増える
営業代行を行うことで、アップセルやクロスセルの機会が増えることも大きなメリットです。
自社の製品だけでなく、他社の製品も扱うことができるため、より幅広い商品・サービスを提供できます。
これにより、既存の顧客に対する提案の幅が広がり、新たなビジネスチャンスを掴むことが可能になるでしょう。
初期費用がかからない
営業代行の副業では、一般的には初期費用がかからないこともメリットです。
特に、副業サイトを通じて営業代行を行う場合、サイトへの登録は無料で、登録後すぐに案件を探すことができます。
これにより、リスクを抑えながら副業を始めることができます。
新しい知識・人脈・スキルが身に付く
新しい知識・人脈・スキルが身に付くというのも大きな魅力です。
副業で営業代行をすることで、新たな業界や商材に触れる機会が増え、知識や人脈、スキルの幅を広げることができます。
これは、本業にもプラスとなり、キャリアアップにつながるでしょう。
営業マンが副業で営業代行をするデメリット
営業マンが副業として営業代行を行う場合、メリットだけでなく考慮すべきデメリットもあります。
では、主なデメリットを見ていきましょう。
- 本業に影響が出る可能性がある
- 後ろ盾がなく責任は自分に降りかかる
- 歩合制のため確実な報酬が約束されない
本業に影響が出る可能性がある
まず、副業と本業の両立は簡単なことではありません。
副業に時間とエネルギーを割くあまり、本業に影響が出る可能性があります。
仕事のパフォーマンスや成果が低下すれば、評価や昇進の機会に影響を及ぼすこともあります。
また、副業での疲労が健康に悪影響を及ぼすことも考えられるため注意しましょう。
後ろ盾がなく責任は自分に降りかかる
次に、営業代行の副業は基本的に自己責任で行われます。
つまり、失敗した場合の責任は全て自分に降りかかるというわけです。
一方、企業の営業員として働く場合、組織全体で責任を分散することが可能になります。
この点は、副業を始める前にしっかりと理解しておく必要があります。
歩合制のため確実な報酬が約束されない
また、営業代行の副業は多くの場合、歩合制で報酬が支払われます。
つまり、自分の努力や成果に直接結びつく報酬形態である一方で、売上が上がらなければ収入が得られないというリスクもあるのです。
副業での営業代行はあくまで副収入と捉え、副業での収入に頼りすぎないようにしましょう
営業マンが副業で営業代行を始める方法
営業マンが副業として営業代行を開始する方法として、副業サイトへの登録や直接会社と契約を行うという二つの主要な途があります。
どちらを選択するかは自身のスキルや状況、目標により異なります。
方法①:副業サイトに登録する
副業サイトに登録するという方法は、スキルを活用したい方には比較的簡単なアプローチと言えます。
ここでの主な流れは、まず自身のスキルや経験、希望条件を明記してプロフィールを作成します。
その後、サイト上で企業からの依頼を見つけ、自分に合った案件に応募するというものです。
成功すれば、副業として営業代行の仕事をスタートすることができます。
方法②:商材を扱う会社と直接契約する
商材を扱う会社と直接契約するという方法は、自分が具体的に取り組みたい商材や業界がある方に適しています。
ここでは、自身のスキルや経験を活かし、具体的な商材を持つ企業と直接接触を取ります。
会社のニーズと自身のスキルがマッチすれば、副業として営業代行の仕事を始めることができるでしょう。
ただし、直接契約する場合は、自己PRや営業交渉のスキルが求められることもあります。
副業サイトで営業代行を始める手順
副業サイトを用いて営業代行を始める際の手順は簡単で、まずはサイトに登録し、案件を探して契約を結び、そして人脈を活かして営業を行うという流れになります。
これらの手順を一つずつ詳しく見ていきましょう。
手順①:まずは会員登録
まずは会員登録。これが始めるための第一歩です。
多くの副業サイトでは、プロフィールの作成が必須となります。
ここで重要なのは、自分自身のスキルや経験、さらには何をしてみたいのか、といったポイントを明確に伝えることです。
これがあなたの営業チャンスに直結します。
手順②:案件を探して契約
案件を探して契約。会員登録が完了したら、次に行うべきことは、案件の探索です。
サイト上には様々な業界や商材の案件が掲載されており、それぞれの案件には詳細な仕事内容や条件が記載されています。
自分のスキルや希望条件に合った案件を見つけ、応募しましょう。
そして、企業との契約が成立すれば、営業代行としての仕事が始まります。
手順③:人脈を活かして営業する
人脈を活かして営業する。契約が結ばれたら、あとは実際に営業活動を開始します。
ここで活かせるのが、これまでに築いてきた人脈です。
人脈を活かすことで、商談の機会を増やすことができます。
また、新たな人脈も広げられますので、活動の幅が広がるでしょう。
営業マンが副業で営業代行をするのに適した大手副業サイト
営業マンが副業として営業代行を行うにあたり、適した大手副業サイトとしては、
- Saleshub(セールスハブ)
- Sidebizz(サイドビズ)
- kakutoku(カクトク)
- URUMAP(ウルマップ)
- AGENTO(エージェント)
これらのサイトは、多くの営業案件を取り揃えており、自身のスキルや経験を活かして副業を行えるチャンスが広がります。
Saleshub(セールスハブ)
Saleshubは、営業代行を探す企業と営業マンをつなぐオンラインプラットフォームです。
自分のスキルや時間を活用して、企業の営業をサポートすることができます。
多くの案件が掲載されており、営業経験を活かして副業をするのに適しています。
Sidebizz(サイドビズ)
Sidebizzは、様々な副業案件を取り揃えたサイトで、営業代行をはじめとする多種多様な案件が掲載されています。
自身のスキルや経験を活かして案件に応募でき、報酬も比較的高めとなっています。
kakutoku(カクトク)
kakutokuは、ビジネス領域の副業を探すことができるサイトで、営業代行の案件も多く掲載されています。
企業とのマッチングもスムーズで、自身のスキルを活かすことができます。
URUMAP(ウルマップ)
URUMAPは、営業のプロフェッショナルが副業を探すのに適したサイトです。
自身のスキルや時間を最大限に活用し、マッチングした企業の営業をサポートすることができます。
AGENTO(エージェント)
AGENTOは、特にBtoBの営業案件に強いサイトで、営業代行の案件が豊富に取り揃えています。
自身の経験を活かして副業を行うことができ、報酬も見合ったものとなっています。
営業マンが副業で営業代行をするときによくある質問
営業マンが副業として営業代行を行うにあたり、しばしば抱く疑問があります。
その中でよくある質問について回答していきます。
会社に黙って副業収入を得るのは問題ありませんか?
副業については、原則として会社に報告することが求められます。
しかし、会社の規則や社内の風潮により、報告が必要かどうかは異なります。
副業を隠して行うことは、後にトラブルに発展する可能性があるため、確認してから始めるようにしましょう。
副業は会社にバレますか?
副業が会社にバレるかどうかは、副業の内容や時間配分、会社の規定などによります。
しかし、SNSでの活動や副業先とのやり取りなどで、不注意により会社にバレるケースもあります。
また、特に多いのが住民税の納付確定書が会社に届く際にバレる場合です。
このように、副業が会社にバレるケースは多いため、しっかりと会社のルールを理解し、自己管理を行うことが大切です。
会社規則で副業が禁止されているのですが、どうすればいいでしょうか?
副業が禁止されている会社では、そのルールを破ると懲戒処分の対象になる可能性があります。
しかし、副業禁止の理由や内容によっては、話し合いを行って許可を得ることも可能です。
具体的な状況に応じて対策を考え、必要であれば法律家などの専門家に相談すると良いでしょう。
副業する場合、確定申告は必要ですか?
副業で得た収入には税金がかかります。そのため、確定申告が必要となる場合があります。
具体的には、会社の給与以外で年間20万円以上の収入がある場合に確定申告を行う必要があります。
しかし、税金の詳細は複雑なので、税務署に確認するか、税理士など専門家に相談するようにしましょう。
営業マンが副業で営業代行をする際、特にオススメな業界
営業マンが副業で営業代行を始める際、特にオススメな業界は、保険、SES(システムエンジニアリングサービス)、不動産の3つです。
それぞれが営業マンに求められるスキルセットやノウハウ、そして報酬の面で大きな魅力を持っています。
業界①:保険
保険業界は、営業スキルを最大限に活かすことができる分野です。
顧客との深い信頼関係を築き、彼らのライフステージに合わせた保険商品を提案することで、長期的なビジネスを展開することが可能です。
また、成功報酬型の報酬体系が多いため、営業成果がダイレクトに収入に反映されます。
業界②:SES
SES業界では、多様な企業のITニーズに対応するためのエンジニアを提供する役割が求められます。
IT技術の進化と共に需要は増えており、それに伴ってビジネスチャンスも増えています。
加えて、営業マンのコミュニケーション力や課題解決力が活きる場面が多いため、充実感を得やすい業界です。
業界③:不動産
不動産業界は、物件の売買や賃貸を扱うため、大きな取引額が動くことが特徴的です。
そのため、一件の成約が大きな収益につながります。
また、市場ニーズは地域や時期により大きく変動するため、日々の市場分析や顧客ニーズの把握に営業力が求められ、スキルアップの機会が豊富にあります。
営業のスキル・人脈を副業で活用させましょう
営業マンが培ってきたスキルや人脈は、副業でも大いに活用することができます。
営業代行として副業を行う場合、主に商品やサービスの提案、新規顧客開拓、既存顧客との関係維持などの業務が求められます。
これらの業務は、営業マンが日々の仕事で身につけてきたスキルを直接活かすことができる分野です。
また、人脈を活用することで、早期に成果を上げることも可能です。
具体的には、既に築いている信頼関係をベースに、新しい商品やサービスを提案しやすくなります。
副業で営業代行を行うことは、収入源を増やすだけでなく、自身のスキルを活かし成長する良い機会でもあるでしょう。